¥3,800〜

 

 

袋帯とは

礼装用とお洒落用があります。


礼装用

礼装用の帯は、おもに金銀糸を多用し、格調高い古典文様を織りだした帯です。

 

お洒落用

金銀糸を控えるかもしくは使わずに、デザイン化した抽象的な柄や幾何学柄、遊び柄のお洒落袋帯と呼ばれます。改まった感は礼装用よりも軽めなため、儀式や式典には不向きです。

形状は礼装用と同じです。





 

帯の格を見分ける四か条

帯にはきものの格を微調整する役割があります。ただし、礼装にカジュアルな帯を合わせたからといって、そのきものが普段着になることはありません。きもの自体が持っている基本の格付けを軸として、帯次第でより改まった重い雰囲気にするか、それとくだけた軽い雰囲気にするかと言うことです。


格の微調整はフォーマル度を調整することだと考えるとよいでしょう。例外はありますが、基本的に帯の格は染めではなく織り、金銀を多用している、格調高い文様であることが、格上の条件となり、以上の条件を満たした袋帯がもっとも格の高い帯になります。

染めか織りか

帯はきものとは逆で、締めよりも織りの方が格上になります。染めのきものに織りの帯といわれるように、留袖や訪問着などの柔らかいものの礼装には、錦織や唐織りなどの織り帯を合わせます。


ただし、織り帯にもフォーマルとカジュアルなものがあり、紬地などカジュアルな素材を用いた織り帯はカジュアル向きです。また染め帯にもカジュアルなものと、フォーマル寄りのものがあり、混乱することがあります。その場合には、金銀の分量や柄の雰囲気で格を見極めます。



代表的な技法

錦織

金糸銀糸や多彩な色糸を使って、模様を織り出した紋織物の総称です。つづれ織りや唐織り、佐賀錦も錦織の仲間です。


つづれ織り

柄の色と色の境目に、把釣孔と呼ばれる隙間があるのが特徴です。金銀糸を用いたものは礼装用です。


モール織り

銅線を経糸で包むように織り上げ、銅線を抜くことで、立体感のあるループ状に毛羽立たせた織物です。


唐織り

光沢のある上質な絹糸で織り、刺繍のような立体感と色鮮やかな色彩が特徴です。


引き箔

金銀の箔を緯糸に織り込んだ織物です。きらびやかすぎず、落ち着いた金銀の色合いが特徴です。


紹巴

糸に強いよりを掛けて織る薄手の織物です。利休の弟子、里村紹巴が愛用したことから名づけられました。




金糸銀糸の量

金糸銀糸もしくは金彩銀彩を多用しているものは、礼装用の帯です。金銀の分量が少なくなるほど改まり度は少なくなり、まったく使ってないものは、お洒落用かカジュアル用になります。


正装用

全体的に金銀を多用したものは、最も改まった装いになります。おもに正装の黒留袖や正装として色留袖を着る場合に合わせる重たい帯です。


正・準礼装用

正装用と格は同じですが、正装用ほど金銀を多用せず、礼装きもの全般に合わせられる帯です。


お洒落用

金銀を控えめに用いた袋帯は、洒落袋帯になり準・略礼装からよそゆきの小紋から紬に合わせられます。留袖や豪華や柄の訪問着には軽すぎます。

 

 

文様

吉祥文様、有職文様、正倉院文様などの古典模様は格上になります。これは古来日本に伝わる伝統文様で、文様自体に意味があることが多いからです。逆に遊びを効かせた柄や幾何学柄などはカジュアル寄りです。

 

吉祥文様

よい兆しを意味する吉祥文様は、結婚式やお祝にふさわしい文様が多く、礼装用の袋帯や織り名古屋帯に用いられています。


有職文様

平安時代から、公家の装束や調度品に用いられた文様です。鶴や鳳凰、亀甲、七宝など吉祥文様が数多く使われています。


正倉院文様

正倉院に収蔵されている染織品の文様です。そのほとんどが古代ペルシャや中国など大陸から伝来した模様がベースになっています。

 

 

形状

基本は格が高い順に、袋帯、洒落袋帯、名古屋帯、八寸帯、半幅帯です。洒落袋帯と織り名古屋帯は、金銀の分量と文様の種類によって、格が逆転することもあります。またつづれ織りの八寸帯は、金銀糸を用いたものはフォーマル寄りになります。

 

 

帯の柄付け

全通柄

全面に柄が入ったものです。柄の向きによって、てとたれを決めます。


六通柄

胴に巻いて隠れる部分に柄がなく、全体の六割に柄が入っています。


お太鼓柄

前帯部分とお太鼓部分にだけ柄があるもので、ポイント柄ともいいます。