¥2,000〜

 

 

名古屋帯とは

別名九寸帯と呼ばれ、織りと染めで格が異なります。


織り名古屋帯

金銀糸を使ったものや格調高い古典模様の織り名古屋帯は、略礼装に合わせられます。

ただし、式典や儀式では二重太鼓に結ぶので、名古屋帯は不向きです。


染め名古屋帯

名古屋帯のなかでも染め名古屋帯は、普段着からちょっとしたよそゆき着まで締められる利用範囲の広い帯です。仕立て方に違いがありますが、それによって格が変わることはありません。


八寸帯  

別名八寸名古屋帯、かがり帯などさまざまな名前で呼ばれています。

名古屋帯と帯幅は同じですが、八寸帯は厚地の帯地を芯を入れずに1枚で仕立てます。

 

 

きものと帯の季節

きものにも季節があります。生地や仕立て方によって、10月〜5月まで着る袷と、6月と9月の単衣、7月と8月の薄ものに分けることができます。


見分け方は、まず全体に裏地がついているものは袷、衿以外は一枚で仕立てられているものが単衣、さらに単衣仕立てで透け感のある薄い生地が使われているのが薄物です。単衣と薄ものには居敷当てと呼ばれる布を、腰部分に付ける場合が多く、これは立ったりしゃがんだりする際。弛みがちな部分の強度を高めるためのものです。薄物はあえて下に着る長襦袢の色や柄を透かせるお洒落の仕方もありますが、きものを長持ちさせるためにも居敷当てを付けることをおすすめします。


5月に、本来は6月のきものである単衣を着たり、6月に盛夏のきものである麻を着ることもあります。これは新たな季節を待ち望む気持ちを表す季節の先取りの考えからです。季節の決まりを知った上であれば、天候や行き先に応じて臨機応変に着わけてもいいでしょう。ただし、礼装は基本的に季節に合ったものを選ぶのが正式です。


きものに合わせて帯や長襦袢、小物も衣替えをします。季節を先取りする場合は、きものの季節に対応させて小物も変えます。また、先取りではなく、10月に単衣を着る場合の帯や小物、長襦袢は合わせようにします。



袷(あわせ)

着用時期 / 10月〜5月

もっとも長い期間着用するのが袷のきものです。透けない生地に裏地をつけて仕立てたきものです。この時期は、色や柄で季節感を出したり、八掛けと呼ばれる袖口と裾部分に付ける裏地に凝ったお洒落を楽しみます。四季折々の植物や風景がある日本ならではの情緒を演出できるもの、袷の時期の魅力です。


5月の中旬頃からと10月の中旬頃までは、その日の気候に応じて単衣や麻を着てもよいでしょう。ただし、礼装は基本的に季節に合わせて衣替えをしましょう。



胴裏

袖口と裾まわり、衿先を除いた部分に付ける裏地のことです。素材は羽二重(絹)と化繊があり、表地が絹であれば胴裏も絹にした方が、カビの発生がおさえられます。色は白または色物があります。


八掛け

袖口と裾まわり、衿先につける裏地のことです。留袖や訪問着、色無地などの礼装用のきものには、共八掛けといって、表地と同色・胴柄を付けるか、同色の濃淡やぼかし染めにします。お洒落着には柄物の八掛けを付けてもいいでしょう。



単衣(ひとえ)

着用時期 / 6月・9月

6月の単衣を春単衣、9月の単衣を秋単衣ともいいます。胴裏と八掛けを付けず、一枚で仕立てるきものですが、居敷あてを付けて生地の強度を高めることもあります。単衣の季節だけに着る紗袷や絽縮緬以外、袷のきものと素材は同じなので、手持ちの袷の裏地を外して仕立て直せば単衣のきものになります。夏単衣には清涼感のある色を、秋単衣には茶系など暖かみのある色を選ぶと、より季節感を出すことができます。

 

夏単衣の帯は、羅などの透け感のある素材以外の単衣用、もしくは薄ものを用い季節を先取りします。秋単衣には、9月中旬頃からは合わせ用の帯を合わせます。小物も同様にきものより一足早い季節のものを合わせます。

 

居敷当て

腰回りの補強の目的で付けます。単衣や薄物のきもののほか、長襦袢も付けることもあります。素材はきものに合わせて、木綿や羽二重など適したものを選びます。お尻部分が透けるのも防ぎます。

 

薄物(うすもの)

着用時期 / 7月〜8月

盛夏の薄物は、フォーマルは絽や紗、カジュアルは縮みや麻素材になります。薄物でも礼装用は染めのきもの、カジュアル用は織りのきものです。帯締めには本来季節はありません。それ以外の帯、半衿、帯揚げはすべて夏用に替えます。長襦袢は染めのきものであれば、絽や紗の着ぬ素材を選びます。織りのきものには麻などの織りの素材を選びます。

 

 

居敷当て

単衣用と同様、生地の強化のために居敷当てを付けますが、薄物は特に透け感のある素材なので、あえて居敷当てを付けず、下に着る長襦袢の柄や色が透けるのをお洒落として楽しめます。

 


6月〜9月の帯

単衣の時季よりも少し早く、5月に単衣を着る場合には、絽縮緬や絽紬など、単衣用の帯か袷用の帯の中から、薄手で清涼感のある色合いのものを合わせます。単衣の時季に入ったら夏帯の出番です。ただし、羅など透け感の強い素材の帯は、季節を先取りし過ぎるので、7月と8月の盛夏に合わせます。


絽や紗は9月中頃まで、それ以降は秋の深まりを感じさせる色合いや柄の、単衣用の帯を合わせるようにするとよいでしょう。


礼装用の夏帯は、絽か紗の袋帯です。金銀を多用したものがフォーマルになり、生地の密度が高い絽の方がフォーマル度は高いとされています。


夏帯について

夏帯も染めよりも織り、袋帯が格上となり、素材では紗よりも絽の方がフォーマルです。絽や紗の織り帯でも金銀糸の量と柄次第で、格が上下します。染め名古屋帯と金銀糸を使っていない絽綴はカジュアル用です。