長襦袢

¥2,800〜

 

 

襦袢の語源はポルトガル語です。半襦袢形式の下着、ジバオがジュバンと訛って発音されたのが始まりとされています。


現在のような対丈の形の長襦袢が浸透したのは元禄の頃です。遊郭の女性達がお洒落として着だしたことから徐々に装飾性の強い色柄が登場し、大正から昭和の初め頃にかけて、長襦袢は見えないところに贅を尽くすお洒落着として華やかさを増していきました。


今日でも振りや裾からちらりとみえる長襦袢は、粋なお洒落といわれ、普段着やお洒落着に個性やセンスを出した長襦袢が使われています。



正装用は白一色

正装である黒留袖と染め抜き日向五つ紋付の色留袖、色無地、黒も服には必ず白の無地の長襦袢を合わせます。格調高い古典模様の訪問着も正装に準じた小物袷をする場合は、長襦袢も白にします。


白の無地には地紋が入っているものもあり、祝儀には慶事用の地紋を、不祝儀には弔事用を合わせます。慶弔両用の柄もあるので、慶弔兼ねた地紋を選べば兼用できます。


淡色使いは準礼装からお洒落着まで

訪問着や付け下げなどの準・略礼装や、よそゆき小紋などの改まった場所へ着て行くきものには、淡い色合いのぼかし染めや、淡色の色無地の長襦袢を合わせます。礼装は華やかさの中にも品格を出した装いをします。そのため長襦袢も控えめな、上品な色合いのものを選ぶようにしましょう。


よそゆきからセミファーマルまで合わせられる長襦袢は、一枚あると着回しがきき重宝します。



ポップな色柄は遊び着に

お洒落着や普段着には、カラフルな色使いやポップな柄、遊びを効かせた洒脱な柄の長襦袢を合わせます。袖口からちらりとのぞく長襦袢は、案外人目を引くものです。無地感の強い紬や木綿に合わせれば、装いのアクセントとして、粋なお洒落を楽しめます。


総柄の小紋に合わせる場合は、柄どうしがケンカをしないよう、色で遊ぶタイプを選ぶのもおすすめです。



3種類の衿仕立て

長襦袢の衿の仕立て方は3種類あります。現在の女物は関西仕立てと呼ばれる衿の仕立て方で、男物は関東仕立てが一般的です。


長襦袢の着付けは、きものの着付けにも大きく影響してきます。ポリエステル素材で仕立て上がりの長襦袢も売られていますが、とくに礼装用は、きものの寸法に合わせて誂えたものの方が、着姿が綺麗にきまります。


関東仕立て

本襦袢仕立て、通し衿仕立てとも呼びます。衿肩回りから裾まで一本の衿を通した仕立て方です。すっきりとした着姿にみえます。


関西仕立て

別衿仕立てとも呼びます。堅衿と別衿をつけて仕立てるため、しっかりとバストを包み込むため着易いです。


広衿仕立て

とくにバストが大きい方や、身幅の広い方に向いています。きもののように、衿幅を半分に折ってきます。



対丈と二部式

長襦袢には上から下までひとつづきになった対丈のものと、上半身の半襦袢と下半身の裾よけに分かれた二部式や、きもののようにお端折りをとる長襦袢もあります。


また、袖や裾など見える部分だけが襦袢地で、身頃部分は晒でできたうそつきと呼ばれるものもあります。丸洗いできる素材や半衿付などがあります。


お端折りを作らない対丈

お端折りを作らず対丈できます。袷用と単衣用、夏用があります。


二部式

好みの袖に付け替えられるタイプや、裄の長さを変えられるものもあります。普段着用とフォーマル用のものがあります。


夏用の長襦袢

夏の長襦袢には、礼装用の絽と紗、カジュアル用の絽と紗、麻があります。夏用でも礼装用の長襦袢は白または淡色です。また、きものと長襦袢の素材は合わせます。


柔らかもののきものに麻の長襦袢だと下がごわつき、逆に縮みなどの織りのきものに絽や紗の柔らかものの長襦袢を着ると、寸法は合っていても、滑りのよい長襦袢が袖口から見えてしまうこともあります。